JA talk:Japan tagging/Access transportation mode

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Japan tagging/Access:<transportation_mode> (access:車両種別)

主に日本国内の道路標識(補助標識)の表記に合わせた車種別のアクセスタグについて

日本での'交通手段による制限'

「タグaccess:*」の日本国内での割り当て

陸上交通」で規定されている`access:*`への日本国での割り当てを統一させたいと思います。

当たり前のことですが、日本国内の「道路標識」に表示されている「車両種別」と陸上交通の`access:*`が一致しません。

完全に一致するわけではないけど なんとなく似ているので、なんとなくタグ付けできているような雰囲気になっています。

例えば、

  • 日本の標識には「大乗等」や「路線バス」という表記がありますが、どちらも「access:bus=*」にしていませんか?
  • 「二輪」と「自二輪」の違いを正確にタグ付けで書分けできますか?
  • 大貨等」は、access:hgv=*access:goods=*

個々の地物(標識)をタグ付けする際には気づきにくいですが、`access:*`への統一基準がないと タグ付けの際にゆらぎが生じてしまいます。

OSMを利用するカーナビ・アプリからみると「OSMが使いづらい(使えない)」と評価してしまう理由になってしまっています。

そこで、`access:*`への「割り当て」を統一しましょう。

下記に提案する「割り当て」のドラフト版を掲示します。 --hayashi (talk) 10:24, 19 August 2018 (UTC)

以下は、「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令 車両の種類の略称」に規定されているもの

提案する「割り当て」
略称 車両の種類 割り当てるタグ
(大型) 大型自動車 motorcar
transportation_mode=motorcar @ 大型
大型等 大型自動車、特定中型自動車及び大型特殊自動車
「大型」「特定中型」「大特」
hgv,

bus

(中型) 中型自動車 motorcar
transportation_mode=motorcar @ 中型
(特定中型) 特定中型自動車
車両総重量8t以上11t未満、最大積載量5t以上6.5t未満または、乗車定員11人以上29人以下の中型自動車
motorcar
transportation_mode=motorcar @ 特定中型
(準中型) 準中型自動車 motorcar
transportation_mode=motorcar @ 準中型
(普通) 普通自動車 motorcar
transportation_mode=motorcar @ 普通
大特 大型特殊自動車 hgv
transportation_mode=hgv @ 大特
自二輪 大型自動二輪車及び普通自動二輪車(道路交通法施行規則第二条の表備考の規定により二輪の自動車とみなされ、かつ、同表の大型自動二輪車又は普通自動二輪車に区分される三輪の自動車を含む。) motorcycle
transportation_mode=motorcycle @ 自二輪
(軽) 長さが3.40m以下、幅が1.48m以下、高さが2.00m以下の普通自動車(内燃機関を原動機とする自動車にあつては、総排気量が660cc以下のものに限る。) motorcar
transportation_mode=motorcar @ 軽
小特 小型特殊自動車 agricultural
原付 原動機付自転車 mofa
二輪 二輪の自動車及び原動機付自転車 motorcycle,

moped,
mofa

小二輪 小型二輪車及び原動機付自転車
総排気量が125cc以下、または定格出力が1.00kw以下の普通自動二輪車
moped,
mofa
自転車 普通自転車 bicycle
トロリー トロリーバス trolleybus
乗用 専ら人を運搬する構造の自動車 motorcar
transportation_mode=motorcar @ 乗用
(大乗) 大型乗用自動車 bus
transportation_mode=bus @ 大乗
(中乗) 中型乗用自動車 bus
transportation_mode=bus @ 中乗
(特定中乗) 特定中型乗用自動車 bus
transportation_mode=bus @ 特定中乗
(準中乗) 準中型乗用自動車 motorcar
transportation_mode=motorcar @ 準中乗
大乗等 大型乗用自動車等 大乗等
大型乗用自動車及び特定中型乗用自動車
bus
大型バス 乗車定員が三〇人以上の大型乗用自動車 bus
transportation_mode=bus @ 大型バス
マイクロ 大型バス以外の大型乗用自動車及び特定中型乗用自動車 minibus
路線バス 道路運送法(昭和二十六年法律第百八十三号)第九条第一項に規定する一般乗合旅客自動車運送事業者による同法第五条第一項第三号に規定する路線定期運行の用に供する自動車 (bus AND psv)
transportation_mode=bus @ 路線バス
普乗 普通乗用自動車 motorcar
transportation_mode=motorcar @ 普乗
タクシー 道路運送法第三条第一号ハに規定する一般乗用旅客自動車運送事業の用に供する自動車 taxi
(貨物) 大型乗用自動車以外の大型自動車、中型乗用自動車以外の中型自動車、準中型乗用自動車以外の準中型自動車及び普通乗用自動車以外の普通自動車 goods
(大貨) 大型乗用自動車以外の大型自動車 goods
transportation_mode=goods @ 大貨
大貨等 大貨等 大型乗用自動車以外の大型自動車、特定中型乗用自動車以外の特定中型自動車及び大型特殊自動車 hgv
(中貨) 中型乗用自動車以外の中型自動車 goods
transportation_mode=goods @ 中貨
(特定中貨) 特定中型乗用自動車以外の特定中型自動車 goods
transportation_mode=goods @ 特定中貨
(準中貨) 準中型乗用自動車以外の準中型自動車 goods
transportation_mode=goods @ 準中貨
(普貨) 普通乗用自動車以外の普通自動車 goods
transportation_mode=goods @ 普貨
けん引 重被牽 引車を牽 引している牽 引自動車 hgv_articulated
標章車 高齢運転者等標章自動車 disabled

※ (カッコ)があるものは出現率が低いもの

法令に規定されていないもの

下記は、「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令 車両の種類の略称」に規定されていないが 道路標識に表記がされているもの

提案するタグ
略称 車両の種類 説明 提案するTag
自動車 自動車 motorcarmotorcycle を併記して2つで「自動車」を表す motorcar,motorcycle
車両 すべての車両、実質的には「自動車」と「軽車両(自転車を含む)」を合わせたもの vehicle
「軽車両」 自転車を含む軽車両 OSM標準の階層構造に合わせて、自転車はcarriageから除きました。これにより、「自転車を除外」を表現しやすくなる carriage, bicycle
(観光バス) 「観光バスを除く」の表記を表現するためのもの、「バス(bus)」と「観光バス」には継承関係を設定していません。 tourist_bus
「路線バス」 「路線バスを除く」の表記を表現するためのもの、「バス(bus)」と「路線バス」は区別がつけにくい。
`AND`が使えないタグでは、bus, transportation_mode=bus @ 路線バス
bus AND psv
歩行者 歩行者 foot

’マーク’で示されるもの

シルエットに対応する車両種別
マーク 車両の種類 割り当てるタグ
大貨等 「大貨等」 大型貨物自動車と特定中型貨物自動車、大型特殊自動車 hgv
大乗等 「大乗等」 大型乗用自動車等 - 大型乗用自動車と特定中型乗用自動車 bus
大貨等

大乗等

「大型等」 (hgvbus)
自転車以外の軽車両 carriage=no
二輪の自動車以外の自動車 通行止め (304) motorcar=no
二輪の自動車・原動機付自転車 通行止め (307) motorcycle=no
「自動車」(motorcarmotorcycle) 通行止め

車両(組合せ)通行止め (310)

motorcar=no

motorcycle=no

自動車専用 (325) highway=motorway/moterway_link,
access=no,
motorcar=yes,
motorcycle=yes,

moped=no,
mofa=no,
agricultural=*
maxspeed=100/60
minspeed=*

継承関係

車両種別の継承関係

1 access
┣━ 2  foot   歩行者
┗━ 3 vehicle (カテゴリ: すべての車両)
  ┣━ 4  bicycle     自転車
  ┣━ 5  carriage    自転車以外の軽車両
  ┗━ 6 motor_vehicle 動力付き車両
    ┣━ 7 tram 路面電車
    ┣━ 8 trolleybus 「トロリー」 トロリーバス
    ┣━ 15  motorcycle「二輪」 二輪の自動車及び原動機付自転車
    ┃ ┣━ 16 (motorcycle AND (NOT (moped AND mofa))) 「自二輪」 大型自動二輪車、普通自動二輪車
    ┃ ┣━ 17 moped 「小二輪」 原動機付自転車以外の小型二輪車
    ┃ ┗━ 18  mofa 「原付」 原動機付自転車
    ┗━ 9  motorcar 二輪の自動車以外の自動車
      ┣━ 10  hgv_articulated 「けん引」 重被牽引車をけん引しているけん引自動車
      ┣━ 11 disabled 「標章車」 高齢運転者等、標章自動車
      ┣━ 12  agricultural 「小特」 小型特殊自動車
      ┣━ 13 (bus AND psv)   「路線バス」 路線定期運行の用に供する自動車
      ┣━ 27 tourist_bus 「観光バス」
      ┣━ 14  taxi      「タクシー」 一般乗用旅客自動車運送事業の用に供する自動車
      ┣━ 19 goods 「貨物」 
      ┣━ 41 (motorcar AND (NOT goods)) 「乗用」 専ら人を運搬する構造の自動車
      ┗━ 24 (hgv + bus) 「大型等」
        ┣━ 35  hgv 「大貨等」大貨等(トラックマーク)  
        ┗━ 42  bus 「大乗等」大乗等(バスマーク) 
35  hgv 「大貨等」大貨等(トラックマーク)  
 ┣━ 20 goods,`transportation_mode=goods @ 大貨` 「大貨」 
 ┣━ 34 hgv,`transportation_mode=hgv @ 大特` 「大特」 大型特殊自動車
 ┗━ 33 goods,`transportation_mode=goods @ 特定中貨` 「特定中貨」
42  bus 「大乗等」大乗等(バスマーク) 
 ┗━ 26 bus,`transportation_mode=bus @ 大乗` 「大乗」 大型乗用自動車
   ┣━ 28 (bus AND (NOT minibus)),`transportation_mode=bus @ 大型バス`「大型バス」
   ┗━ 29 minibus 「マイクロ」
     ┗━ 34 (motorcar AND (NOT goods)),`transportation_mode=motorcar @ 特定中乗` 「特定中乗」 特定中型乗用自動車
9  motorcar 二輪の自動車以外の自動車
 ┣━ 25 motorcar,`transportation_mode=motorcar @ 大型` 「大型」 大型自動車
 ┃ ┣━ 20 goods,`transportation_mode=goods @ 大貨`  「大貨」 
 ┃ ┗━ 26 (motorcar AND (NOT goods)),`transportation_mode=goods @ 大乗` 「大乗」 大型乗用自動車
 ┃   ┣━ 28 (bus AND (NOT minibus)),`transportation_mode=bus @ 大型バス`「大型バス」
 ┃   ┗━ 29 minibus 「マイクロ」
 ┃     ┗━ 34 (motorcar AND (NOT goods)),`transportation_mode=motorcar @ 特定中乗` 「特定中乗」 特定中型乗用自動車
 ┣━ 30 motorcar,`transportation_mode=motorcar @ 中型` 「中型」 中型自動車
 ┃ ┣━ 21 goods,`transportation_mode=goods @ 中貨`   「中貨」
 ┃ ┗━ 31 (motorcar AND (NOT goods)),`transportation_mode=motorcar @ 中乗` 「中乗」 中型乗用自動車
 ┣━ 32 motorcar,`transportation_mode=motorcar @ 特定中型` 「特定中型」 特定中型自動車
 ┃ ┣━ 33 goods,`transportation_mode=motorcar @ 特定中貨`  「特定中貨」
 ┃ ┗━ 34 (motorcar AND (NOT goods)),`transportation_mode=motorcar @ 特定中乗` 「特定中乗」 特定中型乗用自動車
 ┣━ 36 motorcar,`transportation_mode=motorcar @ 準中型` 「準中型」 準中型自動車
 ┃ ┣━ 22 goods,`transportation_mode=goods @ 準中貨` 「準中貨」
 ┃ ┗━ 37 (motorcar AND (NOT goods)),`transportation_mode=motorcar @ 準中乗` 「準中乗」 準中型乗用自動車
 ┗━ 38 motorcar,`transportation_mode=motorcar @ 普通` 「普通」 普通自動車
   ┣━ 23 goods,`transportation_mode=goods @ 普貨` 「普貨」 
   ┣━ 39 motorcar,`transportation_mode=motorcar @ 軽` 「軽」 軽自動車
   ┗━ 40 psv_normal 「普乗」 普通乗用自動車
19 goods 「貨物」
 ┣━ 20 goods,`transportation_mode=goods @ 大貨`   「大貨」 
 ┣━ 21 goods,`transportation_mode=goods @ 中貨`   「中貨」 
 ┣━ 22 goods,`transportation_mode=goods @ 準中貨`  「準中貨」 
 ┗━ 23 goods,`transportation_mode=goods @ 普貨` 「普貨」 
41 (motorcar AND (NOT goods)) 「乗用」 専ら人を運搬する構造の自動車
 ┣━ 31 (motorcar AND (NOT goods)),`transportation_mode=motorcar @ 中乗` 「中乗」 中型乗用自動車
 ┣━ 42  bus 「大乗等」大乗等(バスマーク) 
 ┃ ┗━ 26 (motorcar AND (NOT goods)),`transportation_mode=motorcar @ 大乗` 「大乗」 大型乗用自動車
 ┃   ┣━ 28 (bus AND (NOT minibus)),`transportation_mode=bus @ 大型バス`「大型バス」
 ┃   ┗━ 29 minibus 「マイクロ」
 ┃     ┗━ 34 (motorcar AND (NOT goods)),`transportation_mode=motorcar @ 特定中乗` 「特定中乗」 特定中型乗用自動車
 ┣━ 37 (motorcar AND (NOT goods)),`transportation_mode=motorcar @ 準中乗` 「準中乗」 準中型乗用自動車
 ┗━ 40 (motorcar AND (NOT goods)),`transportation_mode=motorcar @ 普乗` 「普乗」 普通乗用自動車

- 番号は作成作業用の一時的な番号です。意味はありません

提案: タグ 'transportation_mode(仮称)'

日本での車両種別はOSM標準での車両種別よりも細分化されていて、単純にaccessに割り当てを行うと多くの独自タグを制定することになります。

  • motorcar → 「大型」「中型」「特定中型」「準中型」「普通」「軽」「大乗」「中乗」「特定中乗」「準中乗」「普乗」
  • goods → 「大貨」「中貨」「特定中貨」「準中貨」「普貨」
  • hgv(大貨等) → 「大貨」「大特」「特定中貨」
  • bus → 「大乗」「大型バス」「マイクロ」「特定中乗」「路線バス」「通学バス」

などがありますが、これらすべてに日本独自タグを割り当てるといろいろと問題が発生します。(問題の説明は割愛)

日本独自タグを使わなくともOSM標準タグをうまいことやりくりすることでほとんどの道路標識にタグ付けすることが可能なことがわかりました(2018年現在の神奈川県では)

しかし、出現頻度が低くとも法令等で定義されている車両種別ならば出現する可能性は0ではありません。 そこで、「車両種別(transportation_mode)」を定義するための「タグ transportation_mode(仮称)」を提案します。

'タグ transportation_mode(仮称)'の使い方

タグの基本配置は以下のとおりです。(角カッコ [..] で囲まれている部分は任意)

transportation_mode = <交通手段> @ <値>
  • `<交通手段>`には、当該 POI に記載された キー を指定します。
  • `<値>`には、`<交通手段>`に対応した 下記の日本独自の車両種別を設定します
<交通手段> <値>
motorcar 「大型」「中型」「特定中型」「準中型」「普通」「軽」「大乗」「中乗」「特定中乗」「準中乗」「普乗」
goods 「大貨」「中貨」「特定中貨」「準中貨」「普貨」
hgv 「大貨」「大特」「特定中貨」
bus 「大乗」「大型バス」「マイクロ」「特定中乗」「路線バス」「通学バス」など
  • 基本的に実物の表記に使用されている「記述」をそのまま使用する。← 大乗等と「路線バス」のように`access:`タグに分類する際に判断に揺らぎが生じる可能性があるので「出典明記」する役割がある。
  • `;(セミコロン)`で区切ることで、複数キーの列記が可能(論理和)← 書式は「条件付き制限」と同様のものとする
  • `,(カンマ)`で区切ることで、複数項目の列記が可能(論理和)← 書式は「条件付き制限」と同様のものとする
  • [AND]と[NOT]を使用可能 ← [NOT]も追加しています (`タグexcept=*`の機能も包含させるため)

注意を要する項目

交通標識で示される範囲

  • 交通標識では「歩行者」はデフォルトで除外されています。「歩行者をのぞく」などの別段の定めがなければ「File:Sinnbild Fusganger.svg foot=*」は除外されています。
  • 交通標識で示される範囲は「車両 / 車」以下です。OSMでは「vehicle=*」以下が範囲です。「 horse=*」や「ski=*」や「路面電車」については「File:Sinnbild Fusganger.svg foot=*」と同様に範囲外になります。
  • 補助標識での「(軽車両をのぞく)」は「motor_vehicle=*」とすることができます。(文字で示された「軽車両」には「自転車」も含まれます)
1 access=*
┣━ 2  foot=*   歩行者
┗━ 3 vehicle=* (カテゴリ: すべての車両)
  ┣━ 4  bicycle=*     自転車
  ┣━ 5  carriage 軽車両
  ┗━ 6 motor_vehicle 動力付き車両

「軽車両」と「自転車」の関係

  • 日本では「自転車」は「軽車両」に含まれるが、「 bicycle=*」は「 carriage=*」に含まれていません。
  • 文字で「軽車両」と示された場合には、「 carriage」と「 bicycle」の両方の意味が含まれます。「軽車両」は`「carriage, bicycle」`と列記する必要があります。
  • 大八車のマーク」の意味は「自転車以外の軽車両」となっていますので、「自転車」は含まれません。


「大型等」とは


大乗等大乗等」と「路線バス」について

「路線バス」は、比較的出現率の高いものです。「バス」に相当するタグには bus , tourist_bus(観光バス), coach(長距離バス/高速バス) などがあります。 busには「公共バス」という意味がありますので、

「路線バス」 → bus

とする方法が考えられます。

一方、出現率の高いものとして「大乗等大乗等」があります。こちらは用途ではなく、車両の構造(大きさと定員)を示したものですが、「定員」に相当するタグが見当たらない(hov(同乗者数)とはニュアンスが違う)ため、[route_bus]を日本独自のタグとして提案して、

大乗等大乗等」 → bus
「路線バス」 → [route_bus]

とする方法を考えました。

しかし、「路線バス」は出現率が高いため、既にbuspsvとして編集が進んでいます。 ここに、ほとんどのアプリケーションでは対応できない日本独自の[route_bus]を新設しても混乱をきたすだけのような気がしました。

そこで、

大乗等大乗等」 → bus
「路線バス」 → (bus AND psv)

とする方法を推奨いたします。


大乗等大乗等」と「マイクロ」について

  • 大乗等大乗等(bus=*)」は、「大型バス」と「マイクロ(minibus=*)」とで構成されていますので、「マイクロ(minibus=*)」を除外したものは「大型バス」となります。
 ┣━ bus=*大乗等大乗等」
 ┃ ┗━ 「大乗」 大型乗用自動車
 ┃   ┣━ 「大型バス」
 ┃   ┗━ minibus=* 「マイクロ」


「乗用」について

タクシー」を除いて、「乗用」系(「中乗」「普乗」など)は、以前は駅前のロータリーで見かけることがありましたが最近は「タクシー/[一般車]」に置き換えられているようです。(神奈川県だけかもしれません)

この提案では「乗用」に「psv」を割り当てていますが、「psv」は「公共交通」を意味するものなので、「乗用」に割り当てるのは不適切です。

「乗用」を表す良いタグを見つけることができませんでした。

  • 独自タグを新設する
  • 「乗用」と「自動車」を区別しないで、motorcarにまとめてしまう
  • そもそもタギングしなくてもよい(出現頻度が低いから、「乗用」はデフォルトで許可されているから)

などの方法が考えられます。(要議論)


`トレーラー`と`けん引`

OSMでは`trailer`は「引っ張られる台車」を示すため「非動力車両」に分類されています。

そのため、「けん引」には「`hgv_articulated`」としています。

「けん引」 → hgv_articulated


「二輪」について

日本の階層 OSMの階層
 motor_vehicle 動力付き車両
  ┗━ 自動車
    ┣━ 「二輪」
    ┃ ┣━  「自二輪」
    ┃ ┗━  「小二輪」
    ┃   ┗━  「原付」
    ┗━ 二輪の自動車以外の自動車
 motor_vehicle 動力付き車両
  ┣━ (motorcycle + moped + mofa)「二輪」
  ┃ ┣━  motorcycle 「自二輪」
  ┃ ┣━  moped 「小二輪(原付を除く)」
  ┃ ┗━  mofa 「原付」
  ┗━  motorcar 二輪の自動車以外の自動車
  • 「二輪」と「自二輪」は同一ではありません。タグ的に区別する必要が有ります。
  • 「小二輪」は「原付」も含みます。
  • 二輪車について、日本の場合は、「二輪」「自二輪」「小二輪」「原付」に階層関係が存在します。しかし、`motorcycle`,`moped`,`mofa`は並列です。
  • 「二輪」には既存の「 motorcycle=*」を割り当てました。「自二輪」は motorcycle=* から moped=*mofa=* を除外して表現してください。

World Wide との相違点

Land-based transportation_mode / access:陸上交通

  • WorldWideでは、3.5t以上の大型トラック(hgv=*)は「goods=*」を含みませんが、大型車を含む「貨物」にgoods=*を割当ました。hgv=*は現実の出現頻度が高い「大貨等」へ割り当てを行っています。 このあたりの割当は議論の余地があると思われます。


基本的な制限の例

制限「自転車」と「軽車両」

例) 「自転車以外の軽車両通行止め」(「自転車」を除外する例)

carriage=*」は 通行止め
補助標識で別段の定めがなければ「自転車 bicycle=*」は制限を受けません。

ウェイ highway=*
    carriage=no
  1. carriage=noだけでOKです。

文字で示した「軽車両」では「 bicycle=*」も含まれるが、マーク「」の場合は「 bicycle=*」は除外されています。


制限「大貨等」

例)「車両通行止め + (大貨等大乗等)」

踏切内への「車両通行止め」、「大貨等 大貨等」および「大乗等 大乗等」は車両通行止め、
その他の手段は規制を受けない

ウェイ highway=residential
    hgv=no
    bus=no
  • 本来は access:hgv=*, access:bus=* ですが、access: は省略することが推奨されています。
  • マーク「大貨等」は「大貨等」 → 「hgv=*」に割り当てます。
  • マーク「大乗等」は「大乗等」 → 「bus=*」に割り当てます。

「除外」の例

制限「路線バス」の除外

例-1)「車両通行止め」+補助標識「路線バスを除く」の場合

access:*の `access:<交通手段 / transportation_mode>=*` に使われた、{motorcar,goods,hgv,bus}を修飾する使い方

「路線バス」のみ「通行可能」ということ

ウェイ highway=*
    vehicle=no
    bus=yes
    transportation_mode=bus @ 路線バス
  1. `vehicle=no`として、車両通行止めを表す
  2. `bus=yes`を追加して「bus」を通行可能とする
  3. `transportation_mode=bus @ 路線バス` によって、「bus」とは「路線バス」であることを示す
路線バスを除く
  • 従来からの記述方法を踏襲した書き方の例です、「bus=yes」では「bus」が「大型バス」や「観光バス」などの「バスの総称」と考えられますので、`transportation_mode:bus=路線バス`によって、「bus」の定義を限定します。


例-2)「大乗等 車両通行止め」+補助標識「路線バスを除く」

access:*の `access:<交通手段 / transportation_mode>=*` に使われた、{motorcar,goods,hgv,bus}などを修飾する使い方

大乗等は「車両通行止め」
だが、「大乗等」から「路線バス」は除かれる

ウェイ highway=*
    bus=no
    transportation_mode=bus @ (大乗等 AND (NOT 路線バス))
  1. `bus=no`として、「大乗等車両通行止め」を表す
  2. `transportation_mode=bus @ (大乗等 AND (NOT 路線バス))` によって、「bus」とは「大乗等から路線バスを除外したもの」であることを示す
  3. 「路線バス」は'except=*'には使用できません。
路線バスを除く
  • 「路線バス」は、「 (bus AND psv) 」とすることができるので、`transportation_mode=bus @ 路線バス`は省略可能です。


例-3)「車両通行止め」+「路線バス・タクシーを除く」

除外対象が複数ある例

車両通行止め」、ただし、「路線バス」と「タクシー」は通行可

(A)車両通行止めと、 (B)指定方向外進行禁止の2つの標識が存在するが、2つは同一の意味を示している。
マッピングが簡単な「(A)通行止め」のみ編集すれば事足ります

ウェイ highway=*
    vehicle=no
    bus:conditional=yes @ (bus AND psv)
    taxi=yes
    transportation_mode=bus:conditional @ 路線バス
  1. vehicle=noとして、車両通行止めを表す
  2. bus:conditional=yes @ (bus AND psv)を追加して「路線バス」を通行可能とする
  3. taxi=yesを追加して「タクシー」を通行可能とする
  • `transportation_mode=bus:conditional @ 路線バス` によって、「bus:conditional」とは「路線バス」であることを示す
(A) (B)
  • 「路線バス」は、「 (bus AND psv) 」とすることができるので、`transportation_mode=bus:conditional @ 路線バス`は省略可能です。

JA:条件付き制限の例

例-1) 「大型等」から「軽車両」を除く例(時間制限あり)

※「右折禁止」+ 補助標識「大型等 終日 | 大型等以外の車両(軽車両を除く) 7-9 16-19」の場合

リレーション type=restriction
    restriction:motor_vehicle:conditional=no_right_turn @ 7:00-9:00,16:00-19:00
    restriction:hgv=no_right_turn
    restriction:bus=no_right_turn
  [member] ノードrole=via, ウェイrole=to, ウェイrole=from
  • 大型等」は、「hgv, bus」と列記することでタグ付け可能です。
  • `transportation_mode=motorcar @ 大型等`とする必要はありません。
  • 補助標識での「(軽車両をのぞく)」は「motor_vehicle=*」になります。(文字で示された「軽車両」には「自転車」も含まれます)

右折禁止

例-2) 「大型」から「軽車両」を除く例(時間制限あり)

※「左折禁止」+ 補助標識「大型 終日 | 大型以外の車両(軽車両を除く) 7-9」の場合

JA:条件付き制限の `<制限種別>[:<交通手段 / transportation_mode>][:<方向>]:conditional` に使われた、{motorcar,goods,hgv,bus}を修飾する使い方

大型
終日

大型以外の車両
(軽車両を除く)
7-9
リレーション type=restriction
    restriction:vehicle:conditional=no_left_turn @ 7:00-9:00
    except=carriage, bicycle
    restriction:motorcar=no_left_turn
    transportation_mode=restriction:motorcar @ 大型
  [member] ノードrole=via, ウェイrole=to, ウェイrole=from
  1. 「車両(軽車両を除く)」は`access:vehicle`になります
  2. 文字の「軽車両」には「carriage」と「bicycle」の両方が含まれるので、「(軽車両を除く)」は`except=carriage, bicycle`になります
  3. restriction:motorcar=no_left_turn」で、「motorcar」は`no_left_turn `[左折禁止]
  4. `transportation_mode=restriction:motorcar @ 大型`によって、「restriction:motorcar」とは「大型」であることを示す

例-3) 「自転車」を除く例(時間制限あり)

※ 「左折禁止」+「'自転車を除く' '土曜・日曜・休日を除く' '7.30-8.30'」

左折禁止」の例です。 「自転車を除き、土曜・日曜・休日以外の7:30-8:30」が規制の対象となります。

  • 道路標識のデフォルト「すべての車両(vehicle)」から「自転車(bicycle)」を除外`except=bicycle`したものが対象となります。
リレーション type=restriction
    restriction:vehicle:conditional=no_left_turn @ (7:30-8:30 AND (Sa,Su,PH off))
    except=bicycle
  [member] ノードrole=via, ウェイrole=to, ウェイrole=from

例-4) 「マイクロ」を「除外」する例

車種別の「右左折禁止 restriction=only_straight_on」から 「マイクロ」を「除外」する例

大貨等 大貨等」および「マイクロバス」以外の「大乗等 大乗等」は「指定方向外進行禁止」を示すもの

この標識の場合は禁止された方向の道路の規制によって以下の3つのパターンが考えられます

  1. 通行止め」に伴う 左折禁止。
  2. 一方通行」に伴う 左折禁止(「車両進入禁止」が表示されている)
  3. 通行に規制がない道路だが 「右左折禁止」の場合。

この場所では、左折先の道路の通行には規制がないため、 3. のケースが該当します。

下記の方法は except=minibus を使用した方法です。

  • 大乗等大乗等 (bus)」から「マイクロバス(minibus)」を「除外(except)」します。except=minibus
リレーション type=restriction
    restriction:hgv=only_straight_on
    restriction:bus=only_straight_on
    except=minibus
  [member] ノードrole=via, ウェイrole=to, ウェイrole=from


例-5) 「右左折禁止」と「左折禁止」複合の例

※ 「右左折禁止」と「左折禁止」が併設された例です。

'リレーションリレーション'の場合は、「[member] ノードrole=via, ウェイrole=to, ウェイrole=from」が異なるので、
右左折禁止」と「左折禁止」はそれぞれ別の'リレーションリレーション'にする必要があります。

リレーション type=restriction
    restriction:motor_vehicle:conditional=no_left_turn @ 7:00-9:00
    except=hgv,bus
  [member] ノードrole=via, ウェイrole=to, ウェイrole=from

リレーション type=restriction
    restriction:hgv=only_straight_on
    restriction:bus=only_straight_on
  [member] ノードrole=via, ウェイrole=to, ウェイrole=from

「専用通行帯」の例

専用通行帯(バス)専用通行帯」の例です。

いわゆる「バス専用レーン」ですが、OSMタグの書き方がいくつかあります。(参照: Bus_lanes

1. busway=lane

2. lanes:psv=(n) / lanes:bus=(n)

3. psv:lanes=yes|yes|designated

これらの中で「時間帯」などの「条件付き制限」が使用できるのは `lanes:psv=(n)` だけです。

専用通行帯
路線バス
通学・通園バス
通勤送迎バス

日曜・休日を除く

7.30 - 9

専用通行帯の例

「(路線バス等)専用通行帯」の例です。

シルエットをよく見ると「大乗等大乗等」とは異なっています。

このシルエットは「路線バス等」を示すらしい。

ウェイ highway=*
    lanes=4
    lanes:bus:forward:conditional=1 @ (7:30-9:00 AND (Su,PH off))
    transportation_mode=lanes:bus:forward:conditional @ (路線バス, 通学・通園バス, 通勤送迎バス)
  • transportation_mode:bus=*としていましたが、この例で破綻しました。
    「`:bus`」をKEYに付けないtransportation_mode=*に変更いたします。
  • この例では示していませんが、本線部分への制限とレーン部分への制限が同一POIに発生する可能性も考慮しなければならないかも
transportation_mode=lanes:bus:forward @ (路線バス, 通学・通園バス, 通勤送迎バス)
  • 上り/下りでレーンの内容が違うような場合には
ウェイ highway=*
    lanes=4
    lanes:bus:forward:conditional=1 @ (7:30-9:00 AND (Su,PH off))
    lanes:bus:backward:conditional=1 @ (7:00-8:00 AND (Su,PH off))
    transportation_mode=(lanes:bus:forward:conditional @ (路線バス, 通学・通園バス, 通勤送迎バス)); (lanes:bus:backward:conditional @ 路線バス) 

「自動車専用」標識の例

の標識は「高速自動車国道と自動車専用道路」を示しています。道路品質を示すもので単なる車種別の通行規制とは異なることに注意してください。

の標識は、標識下に示される「補助標識」によって「高速自動車国道」と「自動車専用道路」を区別できます。「高速自動車国道」か「自動車専用道路」かによって規制内容が変わります。

近年、高速道路の入口に右の写真のような黄色地に赤枠の「進入禁止」標識が掲げられているところが増えているようですが、これは運転免許を持たない人に対する表示看板です。「進入禁止」標識の有無にかかわらず、「自動車専用」標識があれば下記の制限があります。

自動車専用」標識による制限;

ウェイ highway=motorway_link / motorway
    access=no
    motorcar=yes
    motorcycle=yes
    moped=no
    mofa=no


高速道路の`Implies`について

  • 原付」は「小二輪」に含まれますが,WorldWideとの互換性を確保するため、あえて階層関係をもたせないようにしたので、moped=nomofa=noを併記する必要があります。


「高速自動車国道」の例

の標識の下にある補助標識に「高速自動車国道」の表示がある場合

  • 小特」は通行禁止、agricultural=no
  • 「故障車を牽引している自動車」も通行禁止になります。(これはけん引免許が必要な「牽引車 hgv_articulated」とは異なります)
  • 本線部分highway=motorwayの最低速度が50km/hとなります。 minspeed=50
  • 大乗」、「中乗」、小さい「中貨」、「自二輪」は最高速度が100km/h maxspeed=100
    それ以外の自動車は 最高速度が80km/h maxspeed=80 になります。(いずれにしろ「最高速度」はmaxspeed=100)
高速道路」の例です。

以下は、highway=motorwayのImpliesを勘案しないで定義する例:

ウェイ highway=motorway_link
    access=no
    (motorcar=yes)
    (motorcycle=yes)
    moped=no
    mofa=no
    agricultural=no
    maxspeed=40
ウェイ highway=motorway (本線部分)
    access=no
    (motorcar=yes)
    (motorcycle=yes)
    moped=no
    mofa=no
    agricultural=no
    (maxspeed=100)
    minspeed=50
  • 「'( )'カッコ」がついてるタグは JapanTaggingのImpliesで定義済みなので入力する必要がありません。
  • 「原付」は「小二輪」に含まれますが,WorldWideとの互換性を確保するため、あえて階層関係をもたせないようにしたので、moped=nomofa=noを併記する必要があります。


「自動車専用道路」の例

の標識の下にある補助標識が「自動車専用道路」の場合

  • 小特」は通行可agricultural=yes
  • 「故障車を牽引している自動車」も通行可になります。(これはけん引免許が必要な「牽引車 hgv_articulated」とは異なります)
  • 本線部分highway=motorwayの最低速度は設定されません
  • 「最高速度」はmaxspeed=60 (一般道と同じ)
高速道路」の例です。
ウェイ highway=motorway_link
    access=no
    (motorcar=yes)
    (motorcycle=yes)
    moped=no
    mofa=no
    agricultural=yes
ウェイ highway=motorway (本線部分)
    access=no
    (motorcar=yes)
    (motorcycle=yes)
    moped=no
    mofa=no
    agricultural=yes
    maxspeed=60
  • 「'( )'カッコ」がついてるタグは JapanTaggingのImpliesで定義済みなので入力する必要がありません。
自動車専用道路

参考

日本の道路標識に示される車両種別は 「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令 (六)車両の種類の略称」より

株式会社 トヨタ名古屋教育センター 発行 「学科教本 総合版」発行No.17B-0415-506.5


その他、指摘、意見等

tomoya muramoto 2018/10/26 20:17

  • (1)`transportation_mode:motorcar=大型` よりも、`motorcar:transportation_mode=大型` のほうが良いのではないでしょうか?
    (例えば、tunnel=yesに詳細情報をつける際は、tunnel:nameの順序となります)
  • (2)シンプルに、`motorcar:type=大型`または`motorcar:type:jp=大型`ではいかがでしょうか。もっとシンプルに、`vehicle:type:jp=大型`はいかがでしょうか。
    `foot`等が適用範囲に含まれるのであれば`transportation`とするのも理解できますが、「交通標識で示される範囲」にて「OSMでは「vehicle=*」以下が範囲です。」と記載されており、`foot`等は適用範囲外です。
  • (3)「自動車」の定義が`motorcar`+`motorcycle`となっていますが、`motor_vehicle`でよいのではないでしょうか。
  • (4)例えば特定中乗をタグ付けする際に、`(motorcar AND (NOT goods)),transportation_mode:motorcar=特定中乗` と入れるのは大変だと思います。`motorcar,transportation_mode:motorcar=特定中乗`だけにして、`NOT goods`は別途impliesを定めてはいかがでしょうか。


[transportation_mode]から「:xxx」をとる

hayashi 2018/10/27 13:57

transportation_mode = <access:value> @ <定義>[;<access:value> @ <定義>]

 例)`transportation_mode = motorcar @ 大型`

とするほうがいいと思います。 利点は

  • 提案しなければならないタグが「transportation_mode」だけで済む(従来は motorcar,goods,hgv,bus の4つ)
  • Value側の書式を[JA:条件付き制限]と同一にできる
  • [motorcar,goods,hgv,bus]の種類にとらわれない柔軟な記述が可能になる(汎用性)

hayashi 2018/10/30

バス専用レーン」での例が発覚したため、`transportation_mode:xxx`から`:xxx`をつけないことにします。

理由は、上記3点に加えて

  • 一つのPOIの中で複数回の`transportation mode`が定義される可能性がある
  • `:xxx`接尾辞の種類を特定することができない


「transportation_mode」に「:jp」をつけるか否か

hayashi 2018/10/27 13:57

[transportation_mode]を日本だけのローカルルールではなく、OSMのローカライズ手法として標準化するなら「:jp」をつける方がいいと思います。 (「:jp」がなくとも標準化できるような気がしますが、あった方が扱いやすい)

現在のところ日本には存在していないと思いますが。 例えば、国際ライセンス運転者向けの交通標識が併設されていた場合に[:ja]が役に立つかもしれません。

上記の「国際ライセンス運転者向けの交通標識が併設されていた場合」は「`:jp`」ではなく「`:ja`」になります。 「:jp」は不要と判断します。

「自動車」は`motorcar`+`motorcycle`? `motor_vehicle`?

  • (3)「自動車」の定義が`motorcar`+`motorcycle`となっていますが、`motor_vehicle`でよいのではないでしょうか。

との意見がありました。

「自動車」の定義を`motorcar`+`motorcycle`とした理由

  • `motor_vehicle`には「路面電車」や「トロリーバス」も含まれるから

さらに、

1. 道路標識には、「車両(vehicle)」はあっても「自動車(motor_vehicle)」はない(衝撃の事実)

2. 標識では、「自動車」は「motorcar二輪の自動車以外の自動車」と「motorcycle二輪の自動車・原動機付自転車」との組み合わせで示されています。

3. 日本の交通標識は世界規準にも合わせているようです。OSMも世界規準の標識を意識して定義されているようです。

4. 標識の構成(自動車=`motorcar`+`motorcycle`)に合わせた方がOSMにあわせ易い


`(motorcar AND (NOT goods))`を`motorcar`に省略する案

hayashi

  • (4)例えば特定中乗をタグ付けする際に、`(motorcar AND (NOT goods)),transportation_mode:motorcar=特定中乗` と入れるのは大変だと思います。`motorcar,transportation_mode:motorcar=特定中乗`だけにして、`NOT goods`は別途impliesを定めてはいかがでしょうか。

という提案に対して。

「`motorcar`に省略する」ということは

motorcar 「大型」「中型」「特定中型」「準中型」「普通」「軽」「大乗」「中乗」「特定中乗」「準中乗」「普乗」

の11個すべてを ひとまとめにして区別しないことになります。

`(motorcar AND (NOT goods))`(つまり`goods`を除外)することで、

(motorcar AND (NOT goods)) 「大乗」「中乗」「特定中乗」「準中乗」「普乗」

5個にまで絞り込むことができます。 より詳しく記述する方法があるなら そちらを採用するべきだと考えますがいかがでしょうか。

※ 「別途impliesを定めて」の具体的な方法思いつきませんでした。impliesでは解決できないと思います

2018-12-01 xyzxyz2

標識自動車道 に関わるご記述の中の疑問点について

Q. xyzxyz2 A. hayashi
「高速道路」という用語が使われていますが、定義が書かれていないですね。(「高速自動車国道」と同義語か?) 「高速道路」とは、「高速自動車国道」と「自動車専用道路」をいいます。(高速法17,道路法48の11)
  • 「高速道路」がどのような定義になろうと transportation_mode には影響しないので意識して省いています。

(1) この下に補助標識が付いていない場合は?

  • これは「自動車専用道路」だと思っています(なお「自動車専用道路」という補助標識は付いていない場合が多いと思います)。
ご指摘のとおり、道路交通法22,23,75の解釈として、本標識「自動車道」に補助標識がない場合は「高速自動車国道」ではなく「自動車専用道路」と解釈するのが妥当だと思います。

(2) 道路入口にこの規制標識が掲げられていない場合で、

タグ「[Tag|highway]」に`motorway/motorway_link`をつけるかどうかは、「Japan_tagging#Road_types」に従ってください。('transportation_mode'とは関係ありません)

なお、日本の法令上、「自動車専用道路」には必ず「自動車道」が設置されます(なければ法令違反です)。
逆に言えば「自動車道」がなければ、`highway=motorway/motorway_link` にはなりえない。(Japan_tagging#Road_typesより)

(2-1) 都市高速道路の案内標識は掲げられている場合は?

  • これのタグ付けは highway=motorway/motorway_link, access=no, motorcar=yes, motorcycle=yes だと思っています。
「案内標識」では案内標識が指し示す区間がどこからどこまでかはわからないはずです。WAYに'highway=motorway/motorway_link'をタグ付けするには、対象となる区間(start - end)の位置情報が必要となるはずです。

自動車道」がなければ、'highway=*'には、`motorway/motorway_link`以外の値をつけるべきです。

(2-2) 歩行者、自転車を含む軽車両、125cc以下の小型二輪車(原付含む)の規制標識が掲げられている場合は?

  • これのタグ付けを access=no,motorcar=yes,motorcycle=yes は良いとして、highway=motorway/motorway_link として良いか?
まさにこのようなケースのために今回の提案をしました。Japan tagging : Access : transportation modeを参照してください。

WAY:`highway=*` に対して 「規制標識」の内容をそのままあてはめてください。

  • 「歩行者」 → `foot=no`
  • 「軽車両」 → `carriage=no`, `bicycle=no`
  • 「小型二輪車(原付含む)」 → `moped=no`, `mofa=no`

(標識にない事柄を付加する必要はありません)

ウェイ highway=*
    foot=no
    carriage=no
    bicycle=no
    moped=no
    mofa=no

(2-3) 歩行者、自転車を含む軽車両、125cc以下の小型二輪車(原付含む)を部分的にしか規制していない場合は?

  • これのタグ付けを access=(規制に合わせた記述)は良いとして、highway=motorway/motorway_link としてはいけないか?
タグ「highway=*」に`motorway/motorway_link`をつけるかどうかは、「Japan_tagging#Road_types」に従ってください。('transportation_mode'とは関係ありません)
  • (1)の指摘に従って、「「自動車専用道路」の例」に、「の標識の下にある補助標識が「自動車専用道路」の場合、あるいは「高速自動車国道」の表示がない場合」と変更しました。--hayashi (talk) 07:15, 2 December 2018 (UTC)

訂正請求:「路面電車」が「動力付き車両」に含まれてしまっている件

投票開始後に気が付きましたが、階層関係のチャートで、「tram/路面電車」が「motor_vehicle/動力付き車両」に分類されているます。

日本での車などの分類は、

「車など」     
┣━ 「路面電車」            <-- tram
┗━ 「車」
  ┣━ 「自動車」
  ┣━ 「原動機付自転車」
  ┗━ 「軽車両」

となっていて、「路面電車」は「車」じゃないことになっています。また、「Key:access OSM標準の階層関係」でも、`tram`は、`motor_vehicle`や`vehicle`には含まれません。

tram/路面電車」が「motor_vehicle/動力付き車両」に含まれていると、<例>に示されているような「軽車両を除く」などをうまくタグ付することができなくなります。((`vehicle` ー `軽車両` = `motor_vehicle`) が成り立たなくなるため)

階層関係から、

    ┣━ tram 路面電車

を、1行削除することを要望します。

--hayashi (talk) 03:13, 22 December 2018 (UTC)

Feature Proposal - RFC - Japan_tagging/Access_transportation_mode

「Proposal 提案」ページとしてまとめました。

--hayashi (talk) 00:39, 2 December 2018 (UTC)

Voting / 投票中

投票を開始しました --hayashi (talk) 00:50, 16 December 2018 (UTC)